【完】俺だけを愛して溺れろ。

 * * *


中島が女嫌いだと知ったのは、中島と初めて出会った次の日のことだった。



あのさ。



凪があたしに紹介したい人って、あたしの向かいに座っている男二人って本当かい?



しかも、一人が凪の親戚で、もう一人が親戚の友達だと?



「凜ちゃん。そんな熱い視線を――…」



『送ってねーよ』



「何?俺に惚れた?」



『頭、大丈夫ですかぁ?』



あぁ、もう限界だ。



あたしは心底嫌そうな顔をして、凪を横目で見る。


< 107 / 357 >

この作品をシェア

pagetop