【完】俺だけを愛して溺れろ。
「中島さんと違って、俺は凜のことを愛している」
…――一線を越えたくなかった。
同時に、あたしの顔が少し歪む。
「今、凜とデートしているんですよ」
これは、デートじゃ、ない。
洸太はそう思っているのかもしれないけど、あたしはそんな気持ちでここにいるわけじゃない。
あくまで、友人と食事をする為にここにいる。
なのに、
「だから、邪魔しないでくれますか?」
どうして、このタイミングなのよ。