【完】俺だけを愛して溺れろ。



「ほら、凜に嫌われる前に――…」



「将生」



とても深刻そうに将生さんの名前を呼ぶ中島。



え?



ま、まさか……。



「凜が日曜日に、男と“二人きり”で保健の勉強を――…」



『これ以上、話をややこしくさせるな!』



「い゙っ!」



あたしは椅子に座ったまま、中島のすねに渾身の蹴りを入れる。



ハッ。



イケメンの顔を歪ましてやったZE。



そう鼻で笑っていると、


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