社長!好きです!
さなえに作ってもらったお弁当―――

今日は、エビフライと唐揚げだし巻き玉子にほうれん草の胡麻和え・・・

自分じゃまず作れない

けど


「和ったら自分で作ってるの?
すごいじゃない?」


勝手に加崎が感心してくれた。


「それほどでも・・・。」


どうしてだかね~

自慢したい訳じゃないなのに

私じゃないって・・・否定もできない。。。



「で?他に知りたいことは?」


もう、充分です。


「うん。ない。ありがと。」

「そう?私のことは?」


あんたのこと?



聞かなくったって分かってるよ・・・。


加崎・・・あんたお呼びじゃないから・・・。



「ってゆ~か・・・
加崎、料理上手だね。」

話をそらし

加崎のお弁当の卵焼きをつまみ食いしてビックリ!

さなえのに負けない。


料理教室でも通うかな~

真面目にそう思っていると


「あれ~、久利生先輩たちお弁当なんですね~。
私、お料理苦手で~、あっ、久利生先輩のお弁当美味しそう!」



現れた・・・


今年一押しと言われてる新入社員の


江戸川 小百(えどがわ こもも)二十歳



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