社長!好きです!
夕方――――

帰ったら何て由に言おうかと

そんなっことを密かに思案していて・・・



コンコンとドアをノックする音



ふと顔を上げた。



秘書室の入り口に加崎


「加崎!帰ったんだ~。」


何だか不思議な感じで加崎を見てしまう。


「うん、今さっきね。」


秘書室には、私の他に誰も居なかったので

加崎はスタスタと中に入って来て

私の隣の椅子を引き出すと勝手に座った。



「はい、お土産。」


ドサッと私の机に紙袋を置く。


「お土産?こんなに?」

「そうよ、社員寮のみんなと食べて。」


そっか・・・これは


「留理を預かったお礼ってやつ?」

「まあね。助かったわ。」


お礼なら

加崎のそのお財布の中身でも

いいんですけどね・・・




見えない加崎の内ポケットのお財布を思い浮かべる。



そうそう・・そう言えば


「加崎って、双子だったのね。」


今まで一言もそんな話聞いてない。

ま、そんなに親しいつもりもない。


でも、加崎の方から仲良し同期と思ってるんだから

私が知っててもおかしくないし


とかちょっと思う。



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