☆ソラ☆

☆屋島遼☆

今日の朝、学校へ行く途中、桜が満開に咲いていた。
今日は天気も良く、新学期にとっては良い日といっていいだろう。

でも、俺の心は良くなかった。

菜緒と違うクラスになって、嬉しいのか、悲しいのかわからないまま新しいクラスに入ろうとしたら、階段のところで大輔が知らない男と話をしていた。
そして、しばらくすると菜緒も加わってきた。

その、知らない男は菜緒と楽しそうに話をしていた。

菜緒が笑顔でその男に話しかけている。
その男の腕を掴んでいる。

そんな光景を俺は離れたところで見ていた。

複雑という気持ちが心の中でザワザワと音をたてながら……。

< 68 / 108 >

この作品をシェア

pagetop