☆ソラ☆
「誰?」

俺は大輔が教室に入ってくると聞いた。

「ん?何のこと言ってんの?」

大輔は不思議そうに聞き返してきた。

「さっき、階段で話していた男。」

俺は大輔の顔を見ないで聞いた。
今、大輔の顔を見ると、大輔に何かを見られそうな気がしたからだ。

「あぁ、小学校の頃、仲良かった友達。転校したんだけど帰ってきたんだよ。屋島遼っていうんだ。また後で紹介してやるよ!」

「あぁ。」

俺はそれだけ言うと黙った。

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