あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
 嬉しくて、ポロポロと涙がこぼれてくる。

 私は中指で涙を払ってから、鼻をすすった。

「園崎、な、泣くなって……」

 霧島君がぎょっとした表情になって、慌てて私の背中をさすってくれた。

「だって、嬉しくて。私、絶対に霧島君とは付き合えないって思ってたから。ただ私が勝手に好きで……追いかけてるだけだったし」

 零れた涙を覆うように私は、両手で目を隠した、

 これ以上、涙を流したらマスカラが落ちて、パンダみたいな目になっちゃうかも。

「俺も……。園崎を好きになってるなんて思ってもなかった。正直、今日の合コンがなきゃ、俺も気づいてなかったと思う」

 霧島君が、ポンポンと私の肩を優しく叩いた。

「本当に俺でいいんだな?」

「それ、私のセリフだってば。霧島君はいいの? 私で……」

「ああ。園崎以外は考えられない」

 霧島君がにこっと笑うと、肩にあった手を頭へと移動してきた。子どもにいいこ、いいこするみたいに、私の頭を撫でてくれた。

< 87 / 114 >

この作品をシェア

pagetop