あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
 優衣ちゃんの旅行予定を聞いて、美雪ちゃんが羨ましがって、彼氏に話したらしいんだけど。

 旅行かあ。

 私はテーブルに肘をつくと、アイスティーのレモンをストローでつついた。

「桜は行くの? 彼氏とりょ、こ、うっ!!」

 優衣ちゃんが、にまぁっと顔を崩して聞いてきた。

 私は背筋を伸ばすと、首を振ってストローを口につけた。

「なんでぇ? 片想いのバスケ馬鹿と付き合い始めたんでしょ? 旅行くらいしなきゃ。来月には大学生になっての初めての夏よ? 楽しまなくちゃ」

「うーん。霧島君、忙しいみたいだから。夏休み初日から合宿だって話してたし。大会も控えてるから、練習もかなりハードになっているみたいで。だから旅行とかは無い、かな」

 私は苦笑した。

 1年生だから、大会の選抜メンバーに選ばれることはないだろうって話してた霧島君だったけれど。

 どうやら選ばれる可能性があるみたいで。練習がますます激化しているみたい。

 付き合おうって話をしてから、もうかれこれ3週間が過ぎるけれど。

 週末の公開練習のときにしか、霧島君と会えてないし、話せてない。

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