クズレタ果実【完】
ポストに鍵を落として、微妙な重さの鞄を抱えながら、タクシーが捕まえられる大通りまでを歩いた。
「すみません。ここって、わかりますか?」
「うーん、そうだね…。だいたいなら、わかるかな」
老眼鏡を掛けて、差し出した携帯画面の地図を見た、タクシーの運転手さん。
近くまで行ってくれたら十分。
私は乗せて貰う事にして、荷物と共に乗り込んだ。
「すみません。ここって、わかりますか?」
「うーん、そうだね…。だいたいなら、わかるかな」
老眼鏡を掛けて、差し出した携帯画面の地図を見た、タクシーの運転手さん。
近くまで行ってくれたら十分。
私は乗せて貰う事にして、荷物と共に乗り込んだ。