クズレタ果実【完】
「これはしまっとけ。1人が2人になっても、お前となら変わらない」



「そんなの駄目だよ」



「良いから。これは、少なからず、親から北川への愛だ」



「愛?捨てたのに愛があるの?」



「あるだろ。衣食住に困らないように、こんなにも振り込まれてる。十分過ぎるほど」



確かに、生活に困る事は、何一つなかった。

振り込みがなくなっても、余りがあって、高校にも通えた。

倒産は、父親の中では目に見えてた筈なのに、いつも高額で。
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