SEVEN
特別に退化した課
私園木梓は、川沿いの桜並木道をやや遅めに歩いていた。
理由は、昨夜全く眠れず、朝二時間前に家をでたからだ。
複雑な道のりを多少迷いながらも、一時間以上早く学校に着いた。
「ここが日向高校かぁ。やっぱり中学とは違うわ。」
しかし、やはりというか、校門が開いていない。
「面倒臭いなぁ、もう…」
3mの門にジャンプだけで手をかけ、軽く越えた。
すると持て余していた体力を吐き出すかのごとく、校舎を全速力で走り出した。
~15分後~
「…なかったなぁ。<特退課>何処だろ?」
《ガシャーーーン!!》
「!?」
ここは三階
外から何かが割れる音
迷わなかった
「ぅおらっ!!」
勢い良く窓を開けた。一歩、大きく外に飛び出した。
「にゃあぁぁ!!!」
《ダァン!!!》
「ここは何処?」
……右…な気がする……
たぶん!!