SEVEN
特別に退化した課




私園木梓は、川沿いの桜並木道をやや遅めに歩いていた。




理由は、昨夜全く眠れず、朝二時間前に家をでたからだ。




複雑な道のりを多少迷いながらも、一時間以上早く学校に着いた。





「ここが日向高校かぁ。やっぱり中学とは違うわ。」




しかし、やはりというか、校門が開いていない。




「面倒臭いなぁ、もう…」





3mの門にジャンプだけで手をかけ、軽く越えた。




すると持て余していた体力を吐き出すかのごとく、校舎を全速力で走り出した。




~15分後~


「…なかったなぁ。<特退課>何処だろ?」


《ガシャーーーン!!》




「!?」




ここは三階



外から何かが割れる音




迷わなかった




「ぅおらっ!!」




勢い良く窓を開けた。一歩、大きく外に飛び出した。




「にゃあぁぁ!!!」



《ダァン!!!》





「ここは何処?」




……右…な気がする……




たぶん!!
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop