愛するということ
拓馬の部屋に呼びに行く途中、俺の部屋を覗こうか迷った。
けど、さっきの今で気まずい・・・



結局、素通りして拓馬の部屋をノックした。



「拓馬ぁ、友里がメシだって」

「んあ。」


拓馬に声をかけて、もう一度俺の部屋のドアを振り返って、1階へおりた。






久しぶりの母さんがいる夕飯だけど、みんな瞬のことを気にして、入れ替わり、立ち替わり様子を見に行こうとするから、俺は止めるのに必死で、全然食べらんなかった。


母さんは、また仕事に出ていったので、拓馬は部屋へ戻り、1人で頑張った友里を気遣って、後片付けを引き受けた


「ふぅ。疲れた・・・」



やっと、1人になれたキッチンで洗い物をしていると、つい数時間前にあった出来事が、急に思い出されて・・・


夕飯を運んだ時には、ベットで寝ていたから、声をかけずに済んだんだけど。



俺は、これからどうしたいいのか、思いつかないまま、ソファーで寝る用意を始めた。
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