電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ②

「あとは、ここに行くために、隙間を見つけなければ」
そして、颯太はキーボードをまた素早く打っていく。
すると、一本に光の棒状のようなものが、ジグザグにサーバーのところへ向かっていくが、壁が邪魔してなかなか思い通りに進まない。
「誰かが、妨害しているのか？」
颯太が言った。


「一体だれがデンタのサーバーにハッキングをしかけているの？」
由梨が言った。実は由梨も同じことを考えていたのだ。
しかし、なぜ由梨が？
「デンタの情報を漏らしてはいけない！ここは私の実力ね」
由梨もキーボードを打つと思いきや、別なウィンドウを立ち上げて、更に、小さいキーボードを使って兵隊部隊を整列させる。
「出撃！」と言って、エンターキーを押す。


「なんだ？これは？」
颯太のウィンドウに無数にも及ぶ、剣のマークが大量に動き出した。そして、颯太の仕掛けたハッキングを次々と壊していく。