オトナのキュンラブss†渇望~体から始まる恋
「…ちょっと待ってください。
誰と誰が付き合ってると---」
「---松本くんと、上野ちゃん…」
「付き合ってませんよ」
「え?!」
思わず松本くんを振り返る。
「---落ち着いて、事実検証をしてみましょう。
まず、俺と美穂とは付き合っていません」
「…名前で呼び合うくらい、仲がいいのに?」
「中学校の頃の同級生なんですよ。
この会社に示し合わせて入社したわけではありませんが、偶然でもありません」
「え、---どういうこと?」
「営業管理一課の松本紘一って知ってます?」
「あ、うん、名前くらいは、だけど」
「俺の兄貴で、美穂の彼氏です」
「ええええぇーっ?!」
「社内恋愛は何かと厄介なことが多いんで、内緒にしているみたいですけど。
で、---ここからが重要なんですが、俺が好きなのは美穂じゃなくて、南さんです」
「っえ、?」
松本くんが私のことを好き…?!
松本くんの指が、優しく私の涙を拭う。
「---やっぱり気づいてなかったんですか…
俺、一緒にいるときはけっこう露骨に態度に出してるつもりだったし、現に美穂はそれに気づいてて俺たちをくっつけようとしてましたよ?」