隣に住んでいるのは先生で……。
今まで、お姉ちゃんにそんなに鋭い目で見られたことはなかった。
どうして………?
どうして、お姉ちゃんは私にそんな目を向けているの………?
私はあまりの恐ろしさに身動きが取れなくなった。
そして………
お姉ちゃんが私から視線を離したと思ったら、私の横を通って立ち去った。
そして、リビングのドアがバタンっと閉まる音が聞こえた。
―――バタッ
私はその瞬間、安心して膝から崩れ落ちた。
「はぁ………」
やっとあの恐怖から抜け出せた。
何だったんだろう………?
何でお姉ちゃんはあんなに怒ってるの………?
あんなに怒ったお姉ちゃんを私は初めて見た。
よっぽど恐かったのか、まだ手の震えが止まらない。