隣に住んでいるのは先生で……。



今までの私達の関係は何だったの………?



まるで、笑い合っていた何気ない日々が嘘のように思えた。



今、目の前にいるお姉ちゃんには………



優しかったお姉ちゃんの面影なんて………



どこにも見当たらない。



そして、どんどん私達の関係が崩れていく音が聴こえるような気がした。



―――ガラガラって………。



「どうしたの!?」



後ろの方でお母さんが驚いている声が聞こえる。



いつの間に部屋に入っていたのだろう。



それさえも分からない。



きっと、私達の言い合いに驚いて駆け付けたんだろう。



もう………



何もかも分からない。



どうしてこうなったのかも………。



どうしてお姉ちゃんにこんなことを言われているのかも………。



そして、どうしてこんなにも悲しいのに、涙が出ないのかも………。



今の私には分からなかった。




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