あたしの胸は小さいけれど【完】
「大丈夫。もうそんな疑いなんてすっきり晴れてるよ。だって俺、紗希にあんなすげー告白されたんだもん!」



頭に手をおいたまま、あたしを覗き込んだ拓斗の顔は、優しい顔で、

さっきまで、あんなに冷たく感じた目が、あたしを愛おしそうに見つめてくれている。




あの目は、冷たい目じゃなくて、不安を抱えた目だったんだ・・・




「どんなにスタイルのいい女も、紗希には敵わないんだ」




優しい目の拓斗が言葉をくれる。

大好きなその目に、その声に、あたしの心音はどんどん乱されていく。

そして、あたしを幸せで包み込んでくれる。




「俺を幸せな気分にさせるのも、動揺させるのも、焦らすのも、紗希だけ」


「・・・拓斗」


「俺を反応させるのは、紗希の水着姿だけだよ」




え?反応?


首を傾げたあたしを拓斗はもう一度ギュッと抱き締めた。


着ている物はお互い水着だけで、
隙間なく密着した体と体。



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