親友ときどき上司~熱風注意報~


 不意に荘司の歯が瑞希の舌を甘く噛んだ。

「っあ…んっっっ――!」

 本当に軽く歯を立てただけの行為だったが、あまりにもいきなりで予想すら出来なかった瑞希の体は、簡単に昇りつめていた。

 クタリと力の抜けた瑞希に、荘司は優しく背中を撫でてくれる。

 チュッと啄むようなキスをして、顔を上げた荘司は、

「ちょっと、やり過ぎた?」

と、苦笑した。

 優しく見下ろして瑞希の乱れた髪を直すと、片手で瑞希の体を支え、器用に体をかがめて瑞希のバッグを拾う。

 それを瑞希に持たせ、荘司は中身を漁り部屋の鍵を取り出す。
 右手に鍵を持ち、背中にあった左手を降ろした荘司は、瑞希の太ももを掴み片手で体を抱え上げた。

 荘司の片腕に子供のように座らされるという事態に瞳を見開くが、グラリと落ちそうになり慌てて荘司の首にしがみついた。



 
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