親友ときどき上司~熱風注意報~


 所有権とは少し違う気もするが、それを塚野に話すには全てを話さなくてはならないので、瑞希は更に黙り込んだ。

「思い当たる節ありって顔だな。部長も苦労してんだなぁ。」

 突っ込んで聞く気はないらしい塚野を、瑞希は恨めしげに睨んだ。

「睨むなって。これ、今日の詫びな。さすがの俺も下着のサイズは分からなかったから、これ着て部長に謝れ。」

 まるで瑞希が悪いように言う塚野は、大きめの紙袋を瑞希の机に置く。

「何で、私が悪者扱いされてるわけ?」

 紙袋の中身を見ながら呟く瑞希は、その中身に絶句する。

「何か知らないけど、あの部長のその独占欲だ。桜田がフラフラしてんだろ?」

 まるで瑞希が不貞を犯したような扱いに歯噛みしたくなるが、紙袋の中身の方が信じられない。

「コレを着ろと?」

「そっ。絶対着ろ。で、部長の反応がどうだったか報告してくれ。あっ俺から貰ったとか言うなよ?また、コッテリ叱られるから。」


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