メガネ王子


「ちょ、え、夏月!?」


一体何を・・・?


完全に悠蘭の自転車を奪い取った夏月は、後ろの荷台をチョンチョンと指差している。


乗れって事?

悠蘭はどうするの!?



と思いつつ、バテバテのあたしにもう走る気力は無いため、笑顔で頷いた。


「優来ちゃんまで!?」


「へへっ、悠蘭オトコなんだから走れるでしょおが!!ほらっ、遅刻するよ!」



他人事のように吐き捨て、自転車は動き出した。


「待てぇー!」


悠蘭もあまり嫌じゃない様子で、少し安心する。


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