メガネ王子


キキー

「ゆうらーん」
「早くしないと遅れるよ〜?」

坂を登りきった悠蘭を、おいでおいでしながらのんびり呼ぶ。

「っ、テメェらなぁ。」


頭をポリポリとかき、呆れてる。

「おーい、門閉めるぞ早く入れよー!」


門を閉める係の先生が、ヒト1人通れるくらいの幅は閉めずに待っていてくれていた。


「待ってくださいよぉ〜」


悠蘭が走り出したと思いきや、あたしたちをビュンと一瞬で追い抜いてしまった。


走りきって爽やかな顔をした悠蘭は、せんせー、おはよーございまーすと叫びながら門をくぐっていく。


「ちょ、悠蘭!!」

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