* promise *
「…こんなにヒロの近くにいたのに」



気付かなかった。

気付こうとしなかった。





私は、自分の事しか考えてなかったんだ…。





『そんな顔すんなよ。これからお互いの事見ていけばいいだろ?』

「…うん」

『ほら、元気だせよ。梨子らしくねーじゃん?』

「うっさい、バカ!!」





幼なじみ、だからわかり合える事がある。

でも幼なじみだからこそ、分からない、気付かない事もある。





ヒロ…。

こんな私を必要としてくれてありがとう。

こんな私を好きでいてくれてありがとう。





幼なじみの恋なんてありきたりだって笑われてもいい。





『今夜は泊まってけよな?』

「ヒロ…、なに考えてんの」

『…送ってくの面倒じゃん。なに?もしかして変な事考えてたとか?』










「…バカヒロっ!!!!!」










だって、1人よりはずっとマシだから…。








Fin.
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