tearless【連載中】
親と連絡取ってない状態で、生活してる璃琥。

こんなにバイトしてるのって、生活費を稼ぐ為…?

こんなに嫌ってる親からお金を貰ってるとは思えない。

確信は無いけど、そんな気がした。



「本当に、いつ来てもいいの?」

『ん…』

「毎日来ちゃうかもよ?」

『ふっ…』



“鍵…渡しとく?”ポケットから財布を取り出すと、カード式の鍵をスッと抜き取った。

冗談のつもりだったのに、まさかこんな返事が返ってくると思わなくて、私1人戸惑う…。



「璃琥…あ、あのさ…」

『…やっぱ止めた。ちゃんと彼女になったらな?』



“それまでは、俺が迎えに行く”意地悪く笑うと、財布とカードキーをテーブルにそっと置いた。

黒の皮財布にシルバーの手のひらサイズのカードキー。

ガラステーブルにポツンと置かれたそれを私は暫く見つめていた。



『何作ってくれんの?』



煙草を灰皿に押し込めながらボソッと呟いた璃琥は、私とカードキーの間に入り込むと妖艶な笑みを漏らす。


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