tearless【連載中】
璃琥がスイッチを入れれば、オレンジ色の暖かい光がぼんやりと部屋を照らしソファーの影が床に伸びる。



「暗いけど…何か落ち着く」



片付けを終えた私はキッチンの電気を消すと璃琥の居るソファーに向かった。

近付くにつれ、ハッキリする姿。

白いシャツも金色の髪もオレンジの光で何となく染まって見える。



「あっ、友里に連絡しなきゃ」



ソファーに座るなり携帯を取り出し、メールを打った私。



【今日、友達の家泊まるから友里も拓ちゃんのトコに行って大丈夫だよ】

【分かった。迷惑かけないでよ?】

【分かってる。明日は、私がご飯作るね】

【助かる。じゃあ、まだ仕事あるから明日ね。おやすみ】

【おやすみ…。】



こんなメールのやり取りを10分位で終えると、携帯を閉じてまたポケットに滑り込ませた。



「璃琥…」

『ん…?』

「1人の時もいつもこーなの?」

『だいたい部屋に居る』

「…そーだよね」



部屋に居るよね…。



“…そーいえば私、璃琥の部屋に入った事無い…”



どんな部屋なんだろう?

きっと、シンプルなんだろうな…。

黒で統一されてて、リビングみたいな感じ?


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