輝龍~戦う理由~
 俺は無言でそいつらについていく。
行きたくないけど無駄に時間使いたくないし。




「お前、佐伯 僚(サエキ ツカサ)だったよな」

「まぁ・・・」

「はっ、聞かねぇ名だな」




 俺の"もうひとつの名"を知らないなら、俺からしてみれば好都合だ。




「どうでもいいからさ、殺るなら早く始めろよ」

「勘にさわる奴だな・・・ぅおらぁっ!!!」




 一斉に俺へ拳を向けてきた。
俺は動じる事なく、男達の後頭部あたりに裏拳をくらわす。




「ぐっ」

「ぐぁっ」




 あっという間に全員地べたに膝をつく。




「相手の力量もわかんねぇからこうなんだよ、ザコ」




 ・・・・なぁ蓮・・・・
どうして人はいつも戦うんだよ。

 お前ならわかるだろ?
教えてくれよ・・・。
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