狼君逹のお姫様【完】

またまた誘拐!?

柚衣side


「ん…ここは…?」


気が付くとそこは何処かの旅館っぽい所で布団の上で寝ていた。


「っお!起きたか?」


椅子に座り私を眺めている人がいた。


「誰?」


「俺?俺は山田 恒太郎《ヤマダ コウタロウ》(20)、埋納のダチってところかな♪それにしても…柚衣ちゃんだっけ?ほんっとに可愛いね♪」


埋納…何で埋納の名前が?


「恒太郎さん何で私はここにいるんですか…?」


「うーん…それは俺にも解んないな…それより起き上がって大丈夫なの?」


解らないか…埋納は私をどうしたいの?


「そうですか…、はい何とかでは私はこれで…。」


私は襖の所へ歩いて行ったが恒太郎に止められてしまった。


「何か?早く退いてくれませんか?冴達の所へ戻りたいので…。」



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