狼君逹のお姫様【完】
「保健室行くぞ…。」


「っえ!?ちょ…!!」


冴は私の手を握り教室を出た。
良いのかなぁ?
今けっこう忙しそうだけど…。


ーガラッと冴は保健室のドアを開けた。


「須見《スミ》先生居るか…?」


けれど返事は返って来ない。


「居ないみたい…だね?」


「仕方ねぇな…柚衣、ここ座れ…。」


冴はベットに座りポンポンッと隣を叩いた。


「はい、座ったよ?」


「取り敢えず消毒して、後はこれでよし…。」


冴は消毒した後、包帯で腕を巻いた。
丁寧…。


「ありがとう♪っえ…?」


冴は巻き終えると私をそのままベットへと倒した。


な、何で!?


「その格好…俺以外の奴に見せんな…他の奴等に柚衣が見られてると思うとムカつく…。」



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