狼君逹のお姫様【完】
「あ、あの…。」


「ほんとよ?沙耶香《サヤカ》が可愛そうじゃ無い!?返しなさいよ?沙耶香の彼氏!!」


ど、どうしよう…沙耶香さんって人が冴の元カノさん…。


「柚衣…?どうかしたのか…?」


冴がやってきた。


「冴様ー♪お久し振りですぅ~♪」


沙耶香さんはさっきとは違う態度で冴に話す。
な、何かこの人…ムカつく…。


「あ゙?お前誰だよ…?」


冴は沙耶香さんを見て怒っている。


「覚えて無いのぉ~?私と付き合ったじゃない?」


「俺は柚衣だけなんだよ…てめぇみたいな奴は知らねぇよ…。」


冴はそう言い私を引き寄せてギュッと後ろから抱き締める。


「そ、そんなぁ…冴様のバカぁー!!」


沙耶香さんは私達を見るなり泣き教室を走って出て行った。


「沙耶香ー!!」


もう1人の女の人は沙耶香さんを走って追い掛けって行った。



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