狼君逹のお姫様【完】
シュルリと紐をほどいてくれた。


楽になった♪


「ありがと♪、早く寮に帰ろ♪」


でも…腰が抜けて立てないけど…。


「ほら…。」


そう言って冴は私をお姫様抱っこした。
え!?


「ちょ、ちょっと…恥ずかしいよ…///」


降ろしてぇ…///


「駄目だ…腰抜けて…歩けないだろ?」


「ギクッ…。」


な、何で解っちゃうかな…?
本当に意地悪…。


「はぁ…やっぱりな…俺に抱かれてろ…廉兔!後は頼む…。」


冴は廉兔にそう言い私を抱きながら倉庫を出た。



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