夏の日差しと狼のいろ。
ー辺りはキラキラ輝いていた。

 景色が一辺し、
 足場がすべて水となってから
 すでに30分はたつ。


 久しぶりに外したローブのフードを
 とるとサヤサヤと風が髪をなでる。

 それと同時に太陽が眩しく照り、
 だんだん暑くなっていた。




 「暑いね…」


 亜麻色の長い髪を
 風にたなびかせながら
 ツキは言った。


 「こんなにも違うんだな…」


 同じく横で
 綺麗な銀色の髪をたなびかせている
 ウルーがそれに答える。



 「私は大丈夫です」


 ウルーの横にぴったりと座っている
 小柄な少女のアルは
 汗一つかかず、涼しげだ。





 ツキたちが町を出発して
 三日たった。


 何処に向かうか決めていなく
 とりあえず四つある町の一つ、
 アクア・ヴェルティアに向かうことにした。




 この世界は四つの大きな町で
 できている。



 ツキたちが暮らしていた所は
 砂漠があり、気候は"秋"の
 エル・コスティラという町で、


 今から向かう所は
 気候は"夏"で足元は全て水で
 ゴンドラ移動が基本となる、
 アクア・ヴェルティアという町だ。



 実際に辺りはだんだん暑くなり、
 エル・コスティラとはまったく違う景色に
 なっていた。

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