夏の日差しと狼のいろ。



そしてツキの前にしゃがむとぽん、と手をツキの頭にのせた。

びっくりしてツキは噛みつこうとした。

でも女はそれをするりとよけ、

「ウチにきな。ここで死なれてもこまんの」


そう言ってツキの手をひっぱった。

ツキは警戒しながらも女についていった。

女の家はすぐそこだった。


ツキはそのまま女の家に入った。

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