夏の日差しと狼のいろ。

兎の過去と結果






 「いきなり赤い瞳の狼がおれたち
  月兎族に襲いかかった」


 双子は話しはじめた。





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ーーー
ーー


ラスクSide






「ラルズ?今日は森の外に
行こうっていってたじゃん」


ラスクの問い掛けに
赤い髪の毛に木屑をいっぱい
つけたラルズが

草の中から顔を覗かせた。


「父さんの誕生日プレゼント
でしょお?」


そう、ラスク達は父親に
誕生日に森の外にある
珍しい花をプレゼントしようと

たくらんでいたのだ。


二人は内緒でこっそり
森から逃げ出した。




ーああ、喜んでくれるだろうな!


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