神様修行はじめます! 其の二
抜け道では、お岩さん達が待っていた。

セバスチャンさんも当主さんもいる。


「我が子よ、待たせたのぉ」

「にーっ」

子猫ちゃんも。


「先発隊はもう出発いたしました」

「そうか。我々も急ごう」

「はい」


ハシゴを降りて、エメラルド色に光る道をみんなで進む。

先発隊の人数は、合計すれば結構な数になるはず。

でも、移動はスムーズにいったらしく、抜け道にはもう人の気配はまるで無かった。


広い抜け道だから、大人数の移動もラクラクだ。

当主さんが、自分の趣味で大きく造ってくれて助かった。


「お岩さん、ジュリエッタ達は?」

ミミズの親衛隊の姿が全然見えない。

いや、見えなきゃ見えないにこしたこと無いんだけど。


それはそれで、いきなり姿を現されたらこっちの心臓が止まりそうだし、気をつけないとね。


「もちろん、あの子達もついて来てますわ」

「そ、そう?」

「アマンダとしま子のように、わたくし達は常に一緒です!」


・・・・・そうか。やっぱり来てるのか。
< 455 / 654 >

この作品をシェア

pagetop