神様修行はじめます! 其の二
一面の夜の闇。

たくさんの木々。そして動物たち。


それらが・・・

それらの立場が逆転していた。



ウサギやタヌキ、狐、鹿。

野ネズミ、鳥。


動物や鳥たちが、皆、じっと動かず立ちすくんでいる。


彫刻のように。石像のように。


微動だにしない。指一本動かない。


呼吸で、胸が上下する様子すらも見られない。


色すらも淡く、くすんで・・・。

みんな灰色になってしまっている。


「死んでるの? どうして?」

「生きておる。心配ない」

「これは何なの?」

「この一帯は、夜は植物の活動時間なのじゃ」


あたしは、もう一度周囲を見渡した。

そこには・・・


たくさんの植物たちが、地から根を開放し、歩き回っていた。

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