幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「……まあ、入れ」


溜め息混じりに、土方が言った。



「…他にも、話したいことあるしな」



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「…はい、報告書」


土方の部屋に入ってから30分強。

小野寺は、土方に報告書を差し出した。


「…この報告書は、幕府に渡すものか?」


「あぁ」



土方は、そっと紙を受け取る。




今回の事件は、新撰組に大きな衝撃を与えた。


「過去を変えない」目的の青蓮院碧、



そして、「過去を変える」目的の小野寺姫。



お互い未来からやってきた身であり、しかも同じ学校。


その間には、とある「少年」の存在がある。



「……お前が未来からやってきたこともバレたしな」

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