幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「…………悪い」


「だが」

ちゅっ、と軽いリップ音が響いた。



「~~~~~~~~っ」


「必ず俺のこと、好きって言わせるから



















覚悟しとけよ、姫」









あぁ、ずるい。


「言うか……馬鹿!」



そんな優しい顔で言うから。




「馬鹿はてめえだ、バーカ」



思わず何かを、口走りそうになったじゃないか……。












文久三年九月。


時代の荒波に巻き込まれるまで、あと少し。




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