幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
こんな残酷な世界ではなくて。


みんなが笑えて、みんなが幸せになれる、そんな世界。



誰も死なない、そんな未来を。










「私と一緒に来てくれ、土方」












風が吹いた。

紫苑と撫子の花びらが舞う。






土方は、小野寺の手を取った。













―――――――
―――――
―――



「……伊東、が?」


場所は御陵衛士の屋敷。
藤堂平助は目を大きく開いた。



「はい。伊東さんの首がすでに晒されて……」

「なんでっ!!」




藤堂は、身を大きく乗り出す。




< 492 / 693 >

この作品をシェア

pagetop