幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「…謝れとは言ってないが」


申し訳なさそうに俯いている小野寺を見て、土方はポン、と彼女の頭の上に頭を乗せた。




「まぁなんつーか…。連絡の取りようもなかったし、心配だったんだよ。お前ことが」

「へ?」



グイグイと頭を撫で回す土方。

小野寺は、そんな彼に寄りかかりながら道を進んだ。




「…………ん?」

すると、ふいに土方が立ち止まった。
目を細め、先を見据える。



「……どうかしたか?」
「…悪い。ちょっと離れてくれ」



土方は小野寺の肩を掴み、そっと自分から離した。








「土方さん!!!!」




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