幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
息を切らしてこちらにやってきたのは、若き隊士。



「………何があった」

「それが……っ」



息も絶え絶えに、隊士は伝える。






「御陵衛士がやってきました……!」













…………御陵、衛士?



「場所はどこだ」

「油小路の七条です。新撰組隊士が一名斬られました」




御陵衛士……と、言うことは…


「とう…どう?」







藤堂平助のこと?


「チッ。やはり来たか…」
土方が眉間に皺を寄せる。


「大人しくしてると思っていたわけじゃねえが…」

「土方」




小野寺は、土方の右手を握った。





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