幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
二年前の姿と変わらない彼らの姿。

小野寺は今、初めて「帰ってきたのだな」という安心感に包まれた。



新撰組のみんなは温かい。
人斬り集団だとか幕府の犬だとか言われながらも、戦うときも普段の生活でも、何度も小野寺を助けてくれた。





「みんな」

小野寺は隊士を見つめた。
そして、笑う。


あまりに純粋で、あまりに美しく、あまりに誇り高い表情で。





「本当にありがとう」


「……………………!!」





それはあまりに美しい笑顔だった。
隊士たちの頬が思わず染まる。





「本当に、ありがとう」



ここは、私にとって大切な、愛しい場所。

みんながいる、安心できる場所。


新撰組のみんなが笑う、大好きな場所。









「みんな、大好き」



凜とした少女が、年齢にあった少女らしい笑顔を見せた。





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