幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
やはりもう、刀の時代ではない。


「数十メートル先からでも撃ち殺せる銃と刀の能力の差は大きい。幕府が今の体制を続ける限り、対抗できるのは小野寺」

見つめる。




「お前の力だけだ」






普通とは違う「陰陽師」の力。
それを用いて人を救う。



小野寺だけに出来ることだ。





「矛盾するようだが、今ここで大きな鍵となるのがお前の力だということは事実だ」

斎藤はゆっくりと立ち上がる。




「俺たちはお前を必ず守る。だから、戦ってくれ」







そして、左手をさしのべた。












――――「共に」






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