幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~


「話があるんです」





――――――
―――




「……はあ。つまりあなた方は今すぐこの戦争を終わらせたい、と」

木戸は顎に手を当てた。




「………はい」

ゆっくりと、頷く。




小野寺たちの願いはただ一つ。

この戊辰戦争の早期終結だ。






「…そちらがその気なら、話は早いです」


すると、木戸はにこりと笑った。
文字通り「にこり」と。



「は………?」

「私たちとしてもあまりこの戦争を長引かせたくないんですよ。坂本さんの同じ意見でね」



坂本…きっと坂本龍馬のことを指している。


君もそうですよね?と西郷を見る木戸。
西郷もこくんと頷いた。







木戸と西郷を繋いだ存在。
それが坂本龍馬だ。

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