幕末ﾄﾘｯﾌﾟｶﾞｰﾙ～陰陽少女と新撰組～

そこには、すっかり西洋風に髪を切った斎藤一がいた。



「…元気か？」

「………ああ」


斎藤は、目を細める。



（あいつ…。朝から姿を見ないが、どこに行ったのだろうか…？）





その日は、眩しい位の快晴だった。










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「おい、女あ、邪魔なんだよお！」




その頃。

とある街の一角で、柄の悪そうな男性二人が、赤ん坊を抱え片手で小さな女の子と手をつなぐ女性を睨みつけていた。




「てめえ、そんなでっけえもん持ってフラフラしてんなよ」

「江戸みたいに古い格好しちゃってさぁ」

「時代は明治なんだよ。め い じ！」