幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「あ、そうそう」

思い出したように蓮宮が言った。



「先輩にいいニュースです」

「…いいニュース?」


こいつの言うこと、信じられないんですけど。


「転校生が来たんです」

はあ。


「うちのクラスに」

「俺関係なくない!?」


軽く期待した俺が馬鹿だった。


「…まぁ、そんなとこです」

「くーりーあーっ!授業始まるわよー!!」

「あ、鈴音(リンネ)が呼んでる。じゃあまた、先輩」



にっこり。
素晴らしい王子様スマイルである。
そこにいた女生徒が鼻血を出して倒れている。


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