めがね
そう、ソレよそれっ!!!!
「最近、視力落ちてさ。まぁ度はそんな高くないんだけど、家とか授業では掛けるようにした」
なにゆえ、あたしがこんなに動揺してるのかは今にわかるさ。
だって、だって!!!
「なに、目真っ赤だけど。つか、めっちゃ潤んでる」
そう告げると、確認したかったのか、なんなのか。
テーブルを挟んで座る位置から身を乗り出して、
大きくて、キレイな手をあたしの頬に添えて、顔をぐっと近づけた。
「目より、こっちの方がもっと赤い」
頬を親指でそっと一撫ですると
意地の悪い笑顔を最後に、
残り1センチの二人の距離をゼロにした__。