幸せになろう
だから、自分の気持ちを封印し、ふたりを見守ることにしたの。
あのふたりとの関係を壊したくないから」
綾香は涙が止まらない。
「だからあの時、冗談で宮原さんと契約したいなんて言ったのね」
「うん」
綾香は、泣き続けた。
「私、今の話、聞かなかったことにするね」
「ありがとう。私、サラさんと出会えて本当によかった。
だからお願いがあるの。私、貴方とちゃんと契約がしたい」
「綾香さん、私も嬉しい。貴方にそう言ってもらえて。
本契約発動、斉木綾香!」
こうして、綾香とサラは、正規契約を交わしたのだった。


  
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