夏の月夜と狐のいろ。

息を凝らしながらシアンは教会のほうを路地裏からのぞいた。


モナミはあれからついては来ず、ひとまずほっとしていた。


ー教会は私の仲間がめちゃくちゃにしてるわよ!

けれどそんなモナミの言葉に、シアンはノエルの安否を案じて震えていた。

ノエルがもし……。



シアンはすぐ喉元まであがってきた不安をはっとして振り払う。



そして教会のほうをおそるおそる覗き込んだ。



覗き込んでー…きょとんとした。




教会は何事もないかのようにひっそりと不気味な町の雰囲気にとけこんで佇んでいたからだ。




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