天神学園高等部の奇怪な面々31
「グレートテンジンジャーロボだ」

更に通りかかった御雷 疾風(みかずち はやて)が言う。

「あれすっごいねぇ」

ニパッと笑う雛菊に。

「本当に操縦できるぞ、動かせる」

何食わぬ顔で言う疾風。

天才すぐるよ、この人。

「流石に戦闘やら飛行やらはできないけどな、只の撮影用だから」

そう、この文化祭で上映予定の『学園戦隊テンジンジャー THE MOVIE』用に製作されたものなのだ。

天神アクションチームの新部長に就任した疾風、アクションには関係ない所でも大活躍である。

「当然撮影はクランクアップして上映を待つばかりだからな、楽しみにしててくれ」

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