狼と仔猫
二匹はしばらく、寝転がったままお話をしました。

「クロ!」

「どうしたがうぅ?」



ハルはおすわりをしました。

「あの、わたし、ずっとここにいていいの?」


ハルは恐る恐る聞きました。

クロは最初びっくりしていましたが、次第にハルに近付いて、


「もちろんだよ、ハル!」


と言ってくれました。

ハルは嬉しくて仕方ありませんでした。

クロの鼻に、自分の鼻を擦り付けてキスをしました。

クロは真っ赤になって顔を隠してしまいましたが、尻尾をたくさん振っていました。


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